Google Tag Manager と連携
Tampermonkey を利用してサイトにタグを埋め込まずに動作させる方法は確認できました。今回は、実際のサイトで利用するために、Google Tag Manager を利用して JavaScript を適用して動作するように設定を進めていきます。
前提条件
この記事を掲載している今の段階では、2つのドメインで情報提供をしています。
どちらのサイトも日本語と英語(機械翻訳)でドキュメントを投稿していますが、URL の構造が異なります。
- blog.haramizu.com
- /ja-JP : 日本語コンテンツ
- /en-US : 英語コンテンツ
- doc.haramizu.com
- /en: 英語コンテンツ
- / : 日本語コンテンツ(root は日本語)
ここで Sitecore CDP + Personalize の Point of sale に関しては2つ用意したいと思います。
- haramizu.com - 英語コンテンツ
- ja.haramizu.com - 日本語コンテンツ
このため、Google Tag Manager で用意をするタグは Point of sale と言語の違いがあるため、2つ用意をして、トリガーに関してはサイトによって切り替える形で実装をしていきます。:
Google Tag Mananger と連携
実は CDP + Personalize を利用する上で Google Tag Manager と連携するための手順を紹介しているページがあります。
このページで紹介されているコードは Engage SDK を利用しており、以下のようになっています。
上記のコードでハイライトをしている部分を変更して、Google Tag Manager に登録する形となります。
- client_key_PLACEHOLDER: Sitecore Personalize の Company Information から取得できます
- stream_api_target_endpoint_PLACEHOLDER: 利用しているインスタンスのリージョンに合わせて設定します
- point_of_sale_PLACEHOLDER: Sitecore Personalize で設定している Point of sale を指定します
- 今回は日本語の場合は
ja.haramizu.com
、それ以外はharamizu.com
とします
- 今回は日本語の場合は
- cookie_domain_PLACEHOLDER: 今回はどちらも
.haramizu.com
を設定 - channel_PLACEHOLDER:
WEB
を設定します - language_PLACEHOLDER: 言語の設定をします
- 今回は日本語の場合は
JA
、それ以外はEN
とします
- 今回は日本語の場合は
- currency_PLACEHOLDER:
JPY
を設定します
エンドポイントに関しては以下のページを参照してください。
タグを登録する
まず Google Tag Manager にログインをして、対象となる Workspace を指定してください。
上記の画面はすでに Sitecore Personalize に関して設定が含まれている状況です。作成をする際には以下の手順となります。
-
Tags の一覧で New をクリックする
-
Tag Configuration をクリック
-
Custom HTML を選択
この Custom HTML のエリアに、上記のコードをベースにパラメーターを変更したコードを追加した形です。2つの Tag に関しては最初の段階ではトリガーは設定せずに、Custom HTML のみを保存して、トリガーの作成に入ります。
トリガーを作成する
サイトにアクセスをして Google Tag Manager のタグが該当した場合に、Tag を追加することができます。これがトリガーとなっています。トリガーの画面に関しては、以下のような形となります。
上記の画面はすでに複数のトリガーが用意されている形です。そのうち1つを参照すると以下のようになっています。
- Page Hostname: doc.haramizu.com
- Page Path: /en/ で始まらない
これにより、doc.haramizu.com/en に関しては別のトリガーで処理をして、それ以外は日本語と判別するルールにしています。blog.haramizu.com に関しては、ja-JP と en-US のどちらかで必ず表示するようにしています。今回は2つのドメインに対して2言語、ということで合計4つのトリガーを用意しました。
あとは事前に作成しておいたタグに対して、それぞれのトリガーを割り当てます。今回は、言語ごとのトリガーが設定されていれば問題ありません。
動作確認
実際に設定をしたタグが正しく動作するのか、Google Tag Manager の管理画面の Preview からチェックすることができます。画面の上に表示されている Preview
をクリックしてください。
クリックをすると Tag Assistant が起動してどの URL でテストをするのかのダイアログが表示されます。初回は、 https://doc.haramizu.com/cdp-personalize/overview/
を設定して実行しましょう。
ブラウザが起動して、Tag Assistang がつながっていることを確認することができます。
開発者ツールを利用して出力されているタグを参照すると、pointOfSale に ja.haramizu.com
が設定されており、また language に関しても JA
が設定されているのを確認できました。
続いて https://doc.haramizu.com/en/cdp-personalize/overview/
と同じページですが /en/ から始まる英語のページに関して参照する形で Tag Assistant を再度起動します。開いたページのコードを開発者ツールで確認をすると、pointOfSale が haramizu.com
に、言語は EN
になっていることを確認できました。
実際に動作している状況を見ると、英語のトリガーが実行されていることが分かります。
正しく動作しているのを確認したあと、公開をして Google Tag Manager の手続きは完了です。
Experience を公開する
今回は新しく Alert Bar のテンプレートを利用して Experience を作成します。作成の手順は、以下のページを参照してください。作成をした後、Experience に関しては Start をクリックをして既に公開されているものとします。
Tampermonkey をオフにして、実際に上記のページを表示してもパーソナライズされた Alert Bar が表示されるのを確認できました。
まとめ
今回は Google Tag Manager を利用して JavaScript をサイトに対して適用し、その JavaScript のコードを利用して Web サイトにアラートを表示するところまで紹介をしました。テストやデモに関してはローカルでのテストは Tampermonkey を利用して、そして非本番環境で JavaScript を適用して動作確認をしたあと、本番環境での動作という形になります。
この Google Tag Manager でタグの配布を入れておけば、あとは Personalize を作成して展開する、ということができます。
様々なテンプレートを利用した設定、公開情報は テンプレート一覧 を参考にしていただければと思います。